審査員
審査員 アグネス・チャン
アグネス・チャン
今年は、東日本大震災で被災したお子さんからの作文が多く、特に印象に残りました。これらの作文を読むと、お菓子には「人を励ます力」があることを再確認します。いつも食べているお菓子が違う味に感じたり、人からいただいたお菓子が本当にありがたく思えたり、体と心に元気が蘇えったりした話は、とても胸に響きました。
そしてお菓子を当たり前のように食べていた自分が恥ずかしくもなり、これからはもっと感謝の気持ちを込めて食べなければ、と思ったりしました。

子供たちにとってお菓子は、ただお腹を満たす甘い食べ物ではありません。人との絆の証であり、生きる喜びであり、心の糧なのですね。命の大切さ、親子や祖父母とのつながり、友情の深さなどを思い出させてくれた今回の作文は、震災の大切な記録にもなっていると思います。