審査員
審査員 アグネス・チャン
アグネス・チャン

今年は例年を上回る沢山の作文が集まりました。
コロナウィルスが子供たちの心身に影響を与え、それが作文でよく表れました。
感染対策で休校になって、友達や親戚に会えない寂しさの文章がありました。
でも、一番多かったのは家族と過ごす時間が増えたエピソードでした。
お菓子を一緒に作ったり、食べたり、家族の楽しい時間が眼に見えるような優れた作文が多くありました。
会えない友達とインターネットを通して「お菓子の輪」を作った、という作文を読んで、ほのぼのした気持ちになりました。
コロナウィルスの自粛の中でも、負けずに前向きに取り組んでいる子供たちのたくましさを感じました。
医療関係者のお母さんが休校で落ち込む娘を励ますために慣れないお菓子作りをしたエピソードには胸を打たれました。

子供たちは必ず社会の問題に巻き込まれます。そして一番ダメージを受けやすい立場です。
傷ついた子供たちの作文を読むたびに、心が痛くなります。
でも、辛い時こそ、子供たちにとって、お菓子は癒しであり、愛情表現であり、楽しみであるということが作文を通してよくわかりました。
人々が不安な日々を過ごしている時に、お菓子は子供たちの心の拠り所です。
お菓子の役割の大きさを痛感しました。
改めて、お菓子に感謝、そしてお菓子を作る人、食べる人にも感謝です。
そして、応募してくれた全ての子供たちに大感謝です。